どうせなら奏太が先輩の相手してくれねぇかな…。



「この現状を琉莉が見たらどう思うか…」

「琉莉?
あいつ何かあるのか?」

「恭君の鈍感!!」

「きもっ……」



女声を出した奏太に白目を向けながら、あの女と別れる方法を探った。



「あれ? 坂下奏太じゃん!!何、2人知り合いなの!?」

「幼馴染みっスよ先輩」



奏太は嫌な顔して答えてた。



「あ、恭介」

「何?」

「チケット取れたから、後で琉莉に貰えよ」

「マジで!?」



見事テストで赤点を免れた奏太と琉莉。



夏のコンサートも無事開催される。