大勢の前で泣いたのは初めてだ。



今まではいつも泣いてる琉莉をなだめる役だった。



「じゃあ最後にツーショットを。
花束とケーキもいれてね」



ビックサプライズだろ…。



「恭介、お前にはまだ目指すべき存在がいる。
俺よりも遥かに高い位置にいる2人。
彼等を超えないと本当の世界一ではない」

「分かってます」



雨宮祥也と雨宮陽斗。



まだ俺はスタートラインに立っただけなんだ。



「君には期待してる。
可能性は十分備わってる。
頑張れよ」

「はいっ!!
今日はありがとうございました!!」



俺、杉山恭介。



今日、夢を掴みました。