“世界一”



それは俺が目指して来た称号。



世界一になりたくて、アメリカに渡って来た。



「これは俺からの祝い。
こっちはスタッフから」



キャメロンから手渡されたのは花束。


スタッフからはデカいケーキ。



「しゃ…ちょ…」

「恭介君、君は世界一になったんだよ」

「…嘘…だろ……」

「嘘じゃないよ。
写真集の売り上げはキャメロンを上回った。
恭介君は世界中から"世界一"と認められたんだ」



こんなのってありかよ……。



心構えがなってなかったっつーの。



「恭介君泣いてる…」

「社長こそ……」



泣いたのはいつ振りだろう。