諦めかけた時、琉莉からの留守電が入ってた。



『あのね、恭……。あたしね、シャナに負けちゃった。悔しいって思う。でもやってよかった。後で後悔したくないし、それが今できる精一杯の事だと思うの。だからね、恭もね、頑張ってね』



今できる精一杯の事…。


琉莉の言葉が心に疼いた。



琉莉は負けた事を前向きに捕らえようとしてる。


俺は結果さえも出てないし、諦めるのが早いって思った。



だからどんなに辛くても、モデル・杉山恭介として立ち続けた。



今度あのステージに立つ時は、世界一になってようって思ったのだ。



それが今の目指すべき目標だと思う。