あまりにもあたしがおちょこちょいだから、近くにいたジョンにも怒られた。



「琉莉、」

「大丈夫だ」

「俺達がついてる」

「うんっ!!」



この日の、darkangelとの共演の日の為に頑張って来たんだ。



あたしは歌手。

あたしは1人じゃない。


――あたしは大丈夫。



「っ………」



とても切ない歌詞。



失恋した女の子が最後には新しい恋に向かう。



シャナ達のとは似ても似つかない。



歌い終わった後は何も考えられなかった。



覚えていたのは、観客の観賞に浸った顔だけ。



後は何も覚えてない……。