あたしはいずれはトップに立ちたいって気持ちはある。



恭介の隣りに恥じずに立てるような女性になりたいから。



でも今はただシャナに勝ちたいだけなんだ。



若手のトップとか関係ない。



ただシャナに勝ちたい。



それだけなんだ……。



「今日はレッスンだけだし、終わったら帰りどっか寄る?」

「あたしカラオケ行きたい!!」



あたしが不安気な顔してたのか、舜哉が声をかけてくれた。



「俺も行くぜっ!!
涼平ももちろん行くだろ?」

「仕方無いな」



今さらもがいたって何もない。



明日が発売日って事は変わらないんだから……。