「琉莉は勉強はかどってる?」 「何よ…。 あたしに何か嫌みでもあるの?」 「ねーけど。 まぁ頑張れよ勉強」 「むぅ~…」 どうせあたしは馬鹿だもん。 「……恭?」 「な~に?」 「何でついて来るの?」 家のドアを開けたあたしの後ろからついて来る恭介。 「何でって、おばさんの料理食べる為?」 「…………」 こいつは飯泥棒か、って思う時がある。 「おばさーん」 「あら恭君。 今日は冷し中華よ!!」 「よっしゃ!!」 でも、こんなのって、 幼馴染みの特権だよね…。