例えるとしたら、俺が"無の世界"で、キャメロンは"カラフルな世界"だろう。



キャメロンの周りには色があるようだ。



周りを魅了する。



俺も人を魅了するって言われてたけど、全然駄目だ。



「……僕が思うに恭介君は自分を過少評価し過ぎだよ。
恭介君はもっと凄い物を持ってるし」

「え……」

「もう撮影終わったみたいだね。
頑張って」

「ちょっ…!!」



社長~…。



本当に社長は何を考えてるかわからない。



「…っし!!」



いよいよだ。



世界一と共演するんだ。



「よろしく」

「よろしくお願いします」