同じ空間にキャメロンがいる。 でもその事さえ感じさせない無。 俺とカメラしかいないような空間。 「はいOK!! 恭介は休憩して。 次、キャメロン入って」 「キャメロンさん入りまーす」 一旦落ち着ける。 「お疲れ、恭介君」 「社長…まだまだです。 それにまだ撮影ありますから」 「そうだね。 あ、水飲む?」 「ありがとうございます…」 俺ってまだまだだなぁって思う。 目の前で撮影しているキャメロンの姿を見ると、俺がちっぽけに見える。 「凄い……」 無意識にそんな声も出る。