思ったよりもやりやすい。



さすが世界一の撮影現場にいるカメラマンと言うべきか。



俺が1番イケてる瞬間を撮ってくれる。



「じゃあ……恭介。
君なりに自由にポーズをきめてみて」

「はぁ…」



俺なり…?



「自由に…か…」



いつもどおりでいいか?



「あ……」



椅子に座ったキャメロンがいた。



社長も隣りにいて、俺を見ながら話してる……。



……大丈夫、やれる。



「では恭介、」



シャッターをきる音1つ1つでポーズを変える。



カメラを向けられてる時、俺は何もかもが無になった。