会場はさっきまでの賑わいと違い、照明が落され独特の雰囲気を醸し出す。 刻々とエントリーの順番に進む。 もうすぐ俺だ……。 《エントリーナンバー10!! ジャパニーズボーイ キョウスケ、スギヤマ!!!》 「………っよし」 カラフルな照明、本物のステージより短いけど、 人を魅了する。 あっという間だった。 「ん…?」 ステージ裏に帰った俺に降り懸かる視線。 妙な視線だな……。 「き、恭介…?」 「シャナ? なぁ俺なんかしたかな?」