特技って言うほどの事も無ければ、優れてる事も無い。



俺って凡な奴だな…。



「恭介ならステージ立っただけで良いと思うんだけどな……」



シャナが小声で言った事に気付かなかった。



「……なぁ、ショーとか出来んのかな?」

「ん…、頼めば出来るんじゃない?
恭介モデルだし、良いんじゃないの?」

「そっか…」



衣装なら俺の私服でいいし…。



「運営係の人に頼んで来るよ!!」

「さんきゅシャナ」

「いえいえ。
恭介の頼みとあらば、あたしは何でもするよ!!」



ステージの事はシャナに任せて、俺は自分の準備を始めるか。