「え~、皆さん。
我々が作製したビデオをバックに映しますので、ステージの上で自己アピールをよろしくお願いします」



自己アピールかぁ…。



何すればいいんだろ…。



廊下を歩きながら、ボケっと考えていた。



つーか早めに言えよな。



「あ、恭介っ!!
どうかしたの?」

「シャナか…。
自己アピールについて考えてた。
お前は何すんの?」

「歌を歌うよ。
まだ決まってないんだね」

「まぁな」



ぶっちゃけて言えば、自己アピール出来るような事が俺には無い。



「あたしも考えてあげるよ!!」

「ありがとな」