「この中に今の世界一がいるよ」 「えっ…」 このスタジオの中に…? 「見てみるといい。 許可は取ってあるからね」 ドクンと心臓が高鳴るのがわかる。 「次、こっち向いて。 あーいい、それいいよ」 カメラマンの注文にも難なく応えられる。 「あれが今の世界一、キャメロン。 恭介君が世界一になる為には抜かなきゃいけない人物」 「…………」 キャメロン…。 すげぇオーラ。 日本では見た事、体験した事がないオーラ。 「キャメロンが今、伝説のモデルに近い人物って言われている」 伝説のモデル…。