みんなも信じられないって顔で見ている。



そりゃそうだよね。



あたしだって信じられない。



夢、って疑うもん。



「ね、涼平君。
これってLightのチャンスなんじゃない?」

「そう…ですね」



あたし達高校生のバンドが武道館で歌うとなったら、テレビの芸能ニュースで取り上げられる。



Lightがまた一歩、有名になるチャンス。



「でもマネージャー。
今からライブの準備って……」

「そうです!!
幾らなんでも忙しすぎます」



そうだよ…。



今でさえ忙しいのに…。



またあの鬼教師に追い回されちゃう!!