「君と僕は、今日からパートナーだ。
一緒に頑張ろう」



そう言って差し延べられた手を、俺は強く握り締めた。







この日、長かった序章が終わって、


新たな章の幕開けとなった。



この人、荒川直也と出会った事。



それは俺が世界一に向けて走り出す、スタートの合図だった。



後に荒川直也とは、強い信頼関係で結ばれた仲になる。





異国の地で、新たな章を迎える。



約16年生きて来た俺の


第2章が始まる。




この幕開けが、俺の人生にどうなるかは

まだ何もわからない。




俺はまだ、足を踏み出したばかりだから……――。










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