荒川直也と言う人物が、この事務所の社長な訳がわかった気がした。 「ずっとアメリカに残ってもいいからね? 日本の事務所には僕が連絡するから」 「あ……それは……」 「ま、今決める事じゃないから。 それだけ期待してるって事」 「期待ですか?」 「…君なら…、超えられると思うから。 あの“伝説”のモデルを……」 社長の言う人物は俺でもわかった。 日本のみならず、世界中で“栄光”と謳われた、 ―――“ 雨宮祥也 ” 憧れていた。 憧れてる人物だった。 その人を俺が超える……。 凄く興奮する。