■episode16:恭介■




散々悩んだ。



俺からみてもまだアメリカは早いって思う。



だけど、こうするしかないんだ。



俺は多分、今分岐点にいるんだろう。



俺が世界一になる為の分岐点。



あまりにも悩みすぎて、ガラスを割ってしまったのも気付かなかった。



気付いたのは琉莉が来た時。



血が出てる事にも気付かなかった…。



「もー、恭。
モデルなんだから傷つけたら駄目でしょ?」



琉莉は俺がアメリカ行く事を反対した。



まぁ…普通なら反対するってわかってた。



それに、琉莉の気持ちにも気付いたから…。