「琉莉…」

「ごめんっ…」



本当なら幼馴染みとして、恭介を応援しなきゃいけない。



ただの幼馴染みであるあたしが反対しちゃいけないんだ。



でも…。



恭介が好きで仕方ないあたしには、今離れるのは嫌だ。



今の生活でさえ、会う事が少ないのに…。



これ以上は……。




「琉ー莉」

「………」

「琉莉ちゃーん」

「………」

「琉莉っ!!」

「っ………」

「泣くなって…琉莉…」

「…グスッ…」

「お前が泣くと、調子狂うんだよっ…」

「きょっ…、恭っ…!!」



……あたしは恭介を苦しめてるんだ。