恭介の家のドア。



何故だか開けにくい…。



でも、開けなきゃママに何か言われちゃう!!



「恭…いる…?」



物静かな部屋。



おじさんもおばさんも帰って来てないのかな?



「…琉莉…?」

「恭っ!?」



散らばったガラスの破片。



歩く場所がない程…。



「恭、大丈夫!?
手…血がっ…」

「…………」

「待ってて、今タオル持ってくる!!」



電気のついてないリビングで、恭介は1人いた。



「琉莉…俺…」

「っ……」



何故だろう。



聞いちゃ駄目だって思った。







「アメリカ行ってくる」