「琉莉…ごは…」 ――《ガチャーンッ》 「な、何っ!?」 「お隣りの恭君家からね? 何かあったのかしら…」 ママの言葉を遮った音。 恭介ん家からだ…。 ママの言う通り、何かあったの…? ここまで響いて来るんだもん。 何かあったはず。 「琉莉、隣りに行ってきなさいよ」 「え~!! 何であたしがっ…」 「恭君に何かあったとしたらどうするのよ!!」 「わ、わかったよ……」 ママに脅されて、恭介ん家に向かった。 って行っても隣りだけど…。 マンションの同じ階だし…。