壁。



…そうだ。



俺達には壁が出来たんだ。



俺も、あいつらも気付かなかった壁が出来たんだ。



それが、今はっきりとわかるようになったんだ。



「……ん、恭介君……」

「っ…!?」

「本当に大丈夫?
無理なら帰っていいよ」

「でも……」

「恭介君にはこちらも迷惑ばかりかけたし、少しの我儘は大目にみるよ」

「…ありがとうございます」



今の状態の俺がモデルとしては最悪だ。



休みを貰って、もう1度考えよう。



ちゃんとしなきゃ…。



「じゃ、日にちが決まったら連絡するから」