「…………」



奏太に言われた事が、頭から離れない。



俺が琉莉を苦しめてる。



知らず知らずのうちに傷付けてる。




「恭介君、大丈夫…?」

「あ、はい…」

「体調悪かったら、撮影遅らせるけど?」

「大丈夫です…」



仕事に集中出来ない。



ずっと考えてばっかりで、頭が痛い。



「……っと…」

「大丈夫っ!?」

「だ、大丈夫です…」



足がもつれて、転びそうになる。



危ねぇ…。



「頭痛薬…ありますか…」

「あるけど…」



頭いてぇ~…。