「恭ーこっち向いて」

「んあ? ――…っ!?」

「えへへっ。
美味しいでしょ?」

「琉莉っ……」



わたがしを俺の口に押し込む琉莉。



こっちは恥かしいじゃねーかよ!!



「恭の顔真っ赤。
あ、たこ焼きも食べたい!!」

「ちょっ…おい!!」



琉莉食い過ぎ…。



太っても知らねぇからな。



「あ、くじ引きもある。
射的とかしてみたい!!」

「琉莉…ちゃん…?」



お子様じゃないんだからさぁ…。



「恭、連れて来てくれてありがとう。
凄い楽しい!!」



俺は琉莉の笑顔が見れて十分だ。




―――こうして高1の夏休みは終わった。