「あ、ねぇ恭……」

「ん?」

「あたしもわたがし食べたい!!」

「は…?」



こいつは子どもか!!



「おじさん、わたがし1つ~」

「あいよ!!
お嬢ちゃんベッピンだから多めにやるよ」

「わ~い!!
ありがとうございます!!」



琉莉は単純だ。



単純だからこそ、何にでも素直になれる。



「ほら恭も食べなよ」

「じゃ琉莉が持って。
俺が金魚持ってやる」

「ありがと」



こうしていると、周りからはどんな目で見られてるのだろうか。



知らない人達からは、恋人同士に見られたりするのだろうか。