「恭介…?」

「琉莉、花火大会楽しみにしてただろ。
でも仕事長引いてさ…。
本当にごめん」

「そんな…。
恭が謝る事じゃないよ…」



恭介走って来てくれたし。



恭介は何も悪くない。



「…だからさ、明後日隣りの県の夏祭りがあるんだけど…」

「夏祭り…?」

「行かねぇか?
俺もその日は休みなんだ」



夏祭り…かぁ…。



明後日は…何も無かったよね?



「そんでもって、今日の埋め合わせにはならねぇか?」

「ううん、行く。
あたし夏祭り行く!!」

「じゃあ決定な。
今度は必ず約束守るから」



恭介……。