「ただいまママ、パパ」 「お帰り琉莉。 恭君はちゃんと来た?」 「うん。 …でも花火見れなかった」 「あらま~、そうなの? あ、そうそう。 ほら携帯、忘れてたわよ」 「…………」 そういや、忘れてたんだっけ。 たくさんメールや電話がきてる。 全部恭介からだ……。 「琉莉、恭君から電話きたわよ? もう、忘れて行くんだもん。恭君に謝っときなさいよ」 「…………」 恭介……。 ごめんね。 履歴の時間、仕事中なんだよね? あたし邪魔しなかったのかな? 「はぁ…」