あちぃ…。 夜つっても夏だから、涼しい訳じゃない。 しかも都会では。 「っ……」 どこだよ…。 琉莉っ!! 遠くからは花火の音が聞こえてきた。 もう…始まった…? せめて、琉莉が1人で待ってない事を祈るけど…。 でも…。 「恭介……?」 どうしているんだよ。 俺が来なかったらどうするんだよ。 ……何で 何で俺を待ってるんだよ……。 想いが巡る。 琉莉が俺を待ってた事に、 それをどう受け止めていいかわからない俺は。