まだ待ち合わせの場所に琉莉が1人でいるとなると……。 あぁ~!! 「くそっ!!」 約束守れなかっただけじゃなく、こんな風になるのかよ!! 安易に約束なんかするんじゃなかった。 俺はとにかく急いだ。 急いでスタジオを飛び出して、タクシーを捕まえる。 ここから先は、すげぇ混んでるだろ……。 花火大会の会場への道のたくさん中の1つで、残業帰りの人もたくさんいる時間帯。 これは走って近道通った方が早いな。 帽子を深く被って、タクシーを降りた。 走るしかねぇだろ……。