「花火大会行くの?」 「うん。 あ、浴衣着たい!!」 「ちょっと待ってね。 確かあったはずよ」 楽しみにしている琉莉を見ると、今さら断れないって感じがする。 つーか琉莉。 あんた風邪は? あのはしゃぎようは病人じゃない。 「琉莉、熱はもういいのかよ」 「えっあっ…!! なんかもう大丈夫みたい」 こいつの回復力すげぇな。 「恭君は浴衣がじんべい着る?」 「俺はいいや。 目立ちたくないから帽子被るし」 「そうなの? 恭君なら似合いそうだったのに…」 「ははっ…」 おばさん、ごめんな?