―― 「んっ……」 重たかった瞼を開け、窓の外を見渡す。 カーテンの隙間からは暗闇が見える。 もう夜か…。 「ん~っ!!」 大きく背伸びした。 「あら、琉莉起きたの?」 ママが部屋に入って来た。 「ん~…まだ微熱ね。 お腹空いたでしょ?」 「そういや何にも食べてないや。 お粥あるの?」 「作ってあるわよ」 「わ~い!!」 「あ、こら琉莉!! 待ちなさいっ!!」 待たないもんね~。 だって考えてみたらあたし昼から食べてないんだよ? お腹空いてるもーん。