恭介と花火大会行きたいな。



一緒に花火見たいな。



「じゃ、ごゆっくり」

「は~い」



そう言って涼平は出て行った。



静まり返った部屋で1人、ずっと考えていた。



恭介…暇かな?

誰かともう約束しちゃってるかな?


…目立ちたくないから行きたくないって言われるかな?




そんな事ばかりを考えてしまう。



「熱っ……」



とにかく熱下げなきゃ…。



涼平にもマネージャーにも、迷惑かけちゃったし…。



「琉莉…起きてる…?」

「マ…マ…」

「涼平君帰ったのね。
熱計りなさい」