■episode07:琉莉■




夏。



かき氷、プール、花火大会に海水浴………




高校生の夏と言えば、青春真っ直中。




……だけど、あたしにはそんな余裕がない。




「琉莉ぃーー!!」

「ひゃああっ!!
ご、ごごめんなさーい!!」



クーラーの聞いた事務所の一室で、あたしは涼平に怒られる。



「し、仕方ないじゃん!!」

「仕方ねぇだと?
ふざけんなよ!!」



涼平が怒るとかなり恐い。



うわぁーん。



あたしのせいじゃないのに~…。



「だって恭が……」

「あ゙?」



ヒィッ!?