撮影場所からは少し離れ、道端をぶらぶらと歩く。 そんな俺はある光景が目に入った。 「待ってよぉ~」 「ほら、早くこいよ」 「うんっ!!」 幼き子ども。 多分小1か…それぐらいだと思う。 ……あんな光景、俺達にもあったな。 『きょー見て!!』 『なんだよ?』 『クローバーがあったよ!!』 いつも隣りには琉莉がいた。 昔は天然キャラで、ちょっと馬鹿げていた琉莉。 「フッ……」 懐かしいな。 今では考えられないくらい昔の光景だ。