スイッチ

早咲きの桜も散り急いでしまった頃、自分の気持ちの整理の為、母の残した物を片付ける為に出してみる。一つとして華やかな着物も奢った服も無い。 丁寧に慎ましく畳まれた母の服。母の生前の生き方を見るかの様。 どれもきちんとして凛としていて、とても私では敵わない程の強く、そして音の無い水の様な清く優しい人生。