しかし、それから夜になっても、三日が経っても、半年が過ぎても、三年が過ぎても、妻と子供達は戻らないままだった。 消息の分かる物は何一つ無く、この三年、必死に探して歩いた。 親戚や知人、友人までも口裏を合わせる様に私を変人扱い。 病院に行けとまで言われ、思い出したのだった。