誕生日とクリスマスだって、特定の相手と過ごせる訳じゃなく、時間を分けてパーティーを回り、くたくたで家に戻っても、家では家で毎日知らない顔まで出入りする有り様。早く横になりたいと思っても、華やかな友人達とプレゼントの山をさばき、長い長い廊下に掛かる壁画を数え、幾つもの部屋を抜けて、やっとの思いで寝室に辿り着き、沈んでいく身体を感じながら夢の中へ。そんな暮らしも瞬く間に過ぎ、早3年。 私は36になっていた。