でも今の私には、誰もが認める美貌と将来安泰な財産。毎日が大勢に誘われ囲まれ、マリーアントワネット張りの暮らし。たまには一人で過ごしたいと思う時だってあるくらいだ。家賃の為に印刷工場で、インクに塗れて働いていた頃の気持ちや感覚が、今では馬鹿らしく思う。