「・・・っん・・・」 意識がはっきりしないまま、私は目を覚ました。 それとほぼ同時にいい香りが鼻をくすぐる。 「起きた?調子はどう?麻由?」 そう言って私のおでこに手を当てる彼。 彼にふれられた所が熱くて・・・ 「・・・あの。何で私の名前・・・」 とっさに出た言葉はこれだった。 ・・・まあ。確かに・・・どうして私の名前知ってるんだろう。