「じゃーまたきてね奏斗君♪」

お母さんは終始上機嫌だった。

「あたしそこまで送ってくる」



「なんか結構強引だったよね…ごめん…」

「いや?楽しかったし、ためになったし!」


付き合った日に両親に会うとか、あたしだったらめちゃめちゃ緊張するよな。

奏斗はそんな感じではなかったよな。


「じゃーな」

そう言った後、奏斗の顔が近づいてきた。


えっ!

なに急…に……!?


唇があたしの唇を塞いでいた。

キス!?


「…っん…」

変な声出た!

「かな…っと…」


息ができないよ!!

あたしは奏斗の胸の辺りを叩いた。