「雪乃が…俺は遊びだったって…」
初めて達也が泣いているのを見た。
「大丈夫？」
あたしはその時達也を抱き寄せた。
その行動がいけなかったのか
あたしは咄嗟に達也に押し倒されていた。
「なぁ…春…」
「何？ってかなにこの状態…」
「ごめん…押さえられない!!」
あたしは何をいっているのかわからなかった。
いつも優しいはずの達也が手首を痛くなるほど握っていて
抵抗すら出来なかった。
好きな人でも、こんなことをされたら誰でも覚めてしまうと思う。
こんなの達也じゃない!!
あたしは何度もそう思っていた。
