不思議そうな顔をしていた八神を無視してあたしは

「もうそろそろ家に帰るね」

「なんで?」

「家事をやらなきゃいけないんだよ」


あぁ…と八神はいったあと

「じゃーな、送ってやれねぇけど…」

「大丈夫だよ」

そーいえば思う。


あたしが告白したとしたら返事はどうなるのだろうと。


あたしは考えながら家に帰った。

でも考えても答えが見つかるわけではなくて、

家事をしている間でも悩んでいた。


「春、もしかして奏斗のこと好きになった?」

えっ!?急に聞くか?


「なんで…?」