はつこい

「はい。飲みな?」

コップに冷たい水を持ってきてくれた悠に、お礼を言ってから服のことを聞いてみた。


「ねぇ悠?あたし…服、どうした?着替えさせてくれたの?」


「ああ…それね、真結がテーブルで潰れたからここまで運んできたらさ、着替える着替える騒ぐから着替えさせたんだよ。覚えてねーの?」


全く記憶になかったし、思い出そうと眉間にしわをよせてもおもいだせそうにはなかった。どうやらぬがせてー!きがえるー!って、大変だったらしい。そして散々騒いでそのまま寝たという。なんという…。


「すみませんでした…」

「ほんとだよー、久々に一緒に過ごせる夜だったのに。」


少し拗ねた顔を作っておどける彼は、やはり私が大好きな彼だったけれど同時に、夜という言葉で別の男の顔が浮かんでしまったことも、否定はできなかった。