はつこい


「っ、ひくっ、うっ」

泣きじゃくる私の背中をさすり、ぎゅっと抱き締めてくれる遼。静かすぎるくらいの暗闇で何分経っただろうか。ふっと電気が回復した。

「お、戻った」

いまだ私は彼の腕の中。すこし胸を押して解放してもらうと、袖口でごしごしと涙を拭った。

「…ごめ。鼻水ついちゃった。」

遼のTシャツの胸元は私の涙と鼻水でぐしょ濡れだった。いーよ別に、洗うのお前だし?とか言って私の髪を撫でた。