「みなさーん。新しい友達ですよー。」
ここは、小学校。
私は、隣の人が居ない席にいる、島崎 悠、小6。
この転校生は私の隣の席に座るだろう。

「入って。」

「鈴木裕です。」
きっと、偶然だと思うけど、
『ゆう』は女の子でも、男の子でも使えるからね。
でも、少し嬉しかった。
皆の注目の的で、クールで、
かっこ良くて、背も高くて…。
今日から、この人と一緒に行動するんだ。

身体が温かくなった。