俺は一人で養護施設のお庭に居た。
すると草木の茂みからガサゴソと音がした。

小さい子しか通れない道を通って愛純はやって来た。


「おう!」


これが、愛純と初めて出会ったときの第一声。
あ、これは愛純の台詞。


過剰にビックリしてしまった俺はもちろんすぐに逃げた。

すると、愛純が何故か追いかけてきた・・・。


「おいお前!何故逃げる!」


と言われ、がっしりと腕を掴まれた。


・・・怖い
怖い怖い怖い


この子も僕をきっと叩くんだ・・・



そう思ってバッと、手を振り払った。