姫とあいつと婚約者



「・・・愛純。」

ああ、
連だ。

涙が出そうなそんなときに。

「おい、愛純、閉会式だろ。行くぞ。SクラスとCクラスは違うんだからな。」

と行って蒼は歩いてしまった。

「えっ、蒼、待ってよぉ。」

すると最後に一言、連は言った。

「お前、俺がCクラスだから愛純には近づけないと思ってるかも知れないけど、俺、もうすぐでSクラスになるから。」

・・・は?
これは、蒼だって同じ気持ち。
蒼は振り返って同じく

「──────は?」

と言った。


「俺、身分的にも“水嶋家”だからさ、そこは一応Sクラスなんだよ。運動神経はお前が見たとおり。知識・能力については──────断言する。今度の期末で1位取ってやるよ。それで、Sクラスに上がる。」

俺は一般じゃないからな。
と、最後に言った。

「俺は───────愛純を驚かせたくて一般に紛れてただけだ。じゃあ、楽しみにしてるよ。同じクラスになることを。」

「フン、俺を抜かしてみろよ。」

と蒼も言って、お互い正反対のほうへ行ってしまった。しょうがなく、私は蒼について行った。