ああ、思い出す
あの頃を

連とお別れをしたときのこと。

私は何がなんだかもぉわかんなくて
突然の出来事を受け止めきれずに、ただただ、驚きを隠せずにいた。

呆然とした中、

連は私に最後の別れを告げた。

まだ、幼かった私は
必死に「行かないで」と叫ぶことしかできなかった。
けれど連は冷淡に答えるの───────────


「れ、連?あたし、聞いてないよぉ。嘘だよね?あたしとずっと一緒に居てくれるって・・・一生守るって・・・言ってくれたよねっ・・・?あたし、連が居ないと嫌だよぉっ!あたしをまた、独りにするの?」

お母さんとお父さんが一番忙しかった時代。
確かに、時間があればすっごく遊んでくれた。

でも、ずっと一緒にいたわけじゃないの。


ずっとお世話係の人が周りに居て、私だけ“独り”にされた気分だった。
そこで連に救われた。
“独り”じゃないって、初めて思えた。