「ねーねー愛純!どうだったー?蒼君との旅行は★」

学校に行くと、飛びついてきた梨乃。
目を輝かせて話しかける。

「いや・・・何を期待してるのか知んないけど、一応家族同士のだからね?」

カバンを机の上において話した。

「とゆーかあー・・・愛純ってまず、蒼君のこと好き「じゃない!」

「からね!」

と付け足した。

「えー、そうには見えないけどねー。結構仲いいしー。てかてかもったいないよ!蒼君ってば頭はいいし運動は出来るし顔もよければ性格もよし!これってパーフェクトじゃない?」

と言った・・・けど。

「いっとくけど。蒼は総合的には確かに高得点かもしれないけど、細かいとこでは結構ダメダメだよ?だってアイツ、ミミズ触れないもん。」

「えー?でもいいじゃん!愛純は触れるんだから!2人でパーフェクトって言うのもよくない?そーゆー面があっても、お互い助けていくってさ~♪いいねぇ!だから、足りないところを埋めていくんだよ~!」

「それにー。家事的なこともできないし────。」

料理も基本しかできないし。
そーいえば蒼ってミミズだけじゃなくて虫全般嫌いだったかも。

「ってかー、愛純は蒼君のことよくわかってるね。」

「え?」