「べべべ、べ、別に私だってそのことは未だに納得してないんだから!あんたの婚約者なんてやだ!」
そう・・・この城坂 蒼は
私、宮内 愛純の婚約者である。
「フン、俺だって好きで婚約したわけじゃねーよ。一応俺なりに抗議もしたんだぜ?」
「嘘だ。あんたが親に抗議ができるわけないでしょ?」
「お父様、あの"ブッサイク"な"お子様"とは結婚したくありません!」
表の顔で私にふざけて台詞をぶつけてきた。
蒼はいつもこう。お父さん、お母さんの前ではいっつも表の顔で敬語を使う。
しかも何?
「嘘でしょ?それ。そんなこと言うはずないもん。」
「うん、嘘。」
「しかも何よ!ブッサイク?お子様?いくら私が童顔とはいえ、そこまでじゃないでしょ?!」
私は蒼をどかしてベッドから降りた。
ってか、今更だけど何で・・・
「何であんたが私の部屋の中にいるのよー!!!!!」
部屋の外へ投げ捨てた。